大会中止による全額返金が決まった理由
第2回南砺100キロマラニックの会場でのBGMはジャズ、ゴール時間30分前からBGMを流して盛り上がるような雰囲気を演出していました。
そして第3回で使おうと思っていたアーティストの楽曲が下記リンクのチェインスモーカーズ。歌詞はわかりませんが、ゆっくりとした曲と雰囲気がとても良く、19時ギリギリにゴールされるランナーの方、ゴールを待つ家族や友人の気持ちを高めるように心がけています
本題に入ります。
全額返金に至った理由について書いておきます。
当初50%返還としていたのはポスター、パンフレット制作費、郵送物、事務費など既にかかっている費用に、大会実施に向けての発注分などを考慮していたためです。
開催可否判断を早めたことで発注の必要がなくなったのと、エントリー費全体から経費を引いても残金が残るため、利益となってしまいます。南砺100キロマラニックはランナーによるボランティア運営のため利益はいりません。
100%返金を行うと、上記にあげた経費分が赤字となりますが、この分は運営費に充当する予定だった応援Tシャツで大半をカバーできる見通しが立ちました。残りについては第2回大会での完走率が高かったことによるバス・タクシー等の増便がなかったために予備費を返金に充当します。
現金振り込みになった理由は、シンプルな答え。クオカードやRUNPO等による返金より、ランナーにとって現金が一番良い。という判断。
口座振り込みの場合、ランナーの皆様の口座番号(個人情報)を教えて頂く必要があるのと、書き間違い、読み間違い、入力間違い、確認漏れとリスクがついてきます。さらに普通なら銀行窓口ではなくATM利用と銀行から言われます。とても何百件と間違いなく対応するのは困難。。
そこで振り込み依頼書なのですが、銀行に任せることができた場合も銀行員も1件1件慎重に確認しながらの対応になります。
多くの大会が返金しない理由は、上記理由で大変困難であることからだと思います。2000人、3000人、5000人と考えるとRUNNETと銀行のシステム連携がないと難しいでしょう。
クオカードは何百万円分のカードを1件1件振り分けるのが困難であるのが選定しなかった理由。RUNPOは大会中止が多い状況のなかで、次に使うのはいつになるかわからないのが選定しなかった理由です。
今回の100%返金が実現できるのは、第2回大会を完走していただいた皆様と応援Tシャツを買っていただいた皆様のおかげです。ありがとうございます。
南砺100キロマラニック裏話#5
現在、エントリーして頂いたランナーの皆様への全額返還にむけて調整中となっています。全額返還の詳細につきましては決まり次第、報告いたします。
返還方法は他大会を参考にしたり、実行委員会内の銀行勤めの方にアドバイザーになっていただいております。
#5
計測業者の選定は一般的にはアールビーズ社のランナーズチップが有名ですが、大手の計測業者は南砺100キロマラニックのような小規模大会では高価なのです。
当然ながら計測場所が増えれば増えるほど費用がかかるので、最終的にはゴール計測のみとしました。第2回大会では諸事情がありアールビーズ社の計測を採用しましたが、この件は改めて裏話で話したいと思います。
計測の費用の内訳はチップ代、チップへのランナー情報の入力作業、計測機器の利用料、記録証の発行作業、計測器を扱うオペレーターの人件費、宿泊費、交通費となります。これに計測場所の数で価格が変動しますが、計測機器のバックアップ機器の有無でも価格が変動してきます。
南砺100キロマラニックでの予算全体の5~10%が計測に関するものとなります。
#6へ
南砺100キロマラニック裏話#4
WHOからの発表でパンデミック宣言があり、感染が広がっています。
子供のころから見慣れているとはいえ、今日の立山良いなぁ!と感じたり、富山市街地から見る立山は近くなることで迫力が増します。
さて、裏話#4
看板は実行委員会のなかで会社経営されている方に発注。機材や備品はリース会社から借りる。こうやって見積金額を積み上げて予算を検討していき、収支となる協賛金、補助金、エントリー費を増やす努力をしていきます。
自治体やイベント会社であれば、もし赤字となった場合でもなんとかなるかもしれませんが、南砺100キロマラニックの実行委員会はマラソン愛好家の集まりであり赤字は避けなければいけません。とても個人で対応できません。。
外注をなるべくしないで、自分たちでできることは自分たちで行うしかありません。当然ながら実行委員会はボランティアなので給与なんてありません。
実行委員会の打合せは最初は月一ペース、そして週1ペースへ。平日の仕事終わりの20時過ぎから23時過ぎまで打合せが続いた。
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南砺100キロマラニック裏話#3
ぎゅーぎゅー詰めの打合せで次に驚いたのは、予算50万円と聞かされた時だった。
はい?聞き間違いだろうか。と思った。
その時は補助金や協賛金、エントリー費のことは思いつかず、必要と思われる機材や物資をどうやって安く借りれるのか、作れるのかと議論した。
エイドの給食はパン、飴、塩、ポテトチップスと最低限レベルの議論。
「こんなのおもてなしじゃないよ」
南砺市の特産品や美味しいものを食べて楽しんで欲しい!
この熱い思いが、「南砺の情熱を伝えたい」というキャッチコピーを生んだのかもしれない。
あとで聞いた話だが、実行委員会としての打合せはこの時が初めてで何も決まっていなかったと聞いた。(中心メンバーではたくさん議論はされていたと思います)
南砺100キロマラニック裏話#1
南砺100キロマラニック裏話#1
HP管理人は、第1回南砺100キロマラニックのときに一般ボランティアとして参加予定でした。
ボランティア経験ははじめてではなく、これまで南砺100キロマラニックの開催地で行われているトレラン大会 五箇山道宗道トレイルラン、石川県のスノーシューDAYSin白山、加賀シーサイドトレイル、中能登トレジャー、他に信越五岳トレイルランニングにボランティアとして参加していました。
ボランティアをするようになったのは、飛騨高山ウルトラマラソンの71km完走、翌年100kmにチャレンジし暑さで走れなくなりタイムアウト。
公設エイドや私設エイドの優しさに触れ、応援する側にもなりたいと思ったのがボランティアのきっかけでした。
トレランのボランティアが多いのは、山は走り続けるだけでなく歩くことが多いため、選手と話す時間が多くて応援が楽しいからだ。
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